秋の長雨
今日もちょっと雨でした。秋の長雨でしょうか? 日本には、その季節ごとに気候の移り変わりを表す言葉があって、ずっと昔の日本人もこの曇り空を眺めていたんだなと思うとなんだか感慨深いものがあります。
料理もおなじです。 すこしずつ、変わっていくけれども昔から受け継がれてきた文化です。 特に、イタリア料理では地方の独自性や伝統が重視されます。
イタリアは、古い国ですが、ひとつの国家としてより、地方地方がひとつの王国として栄枯盛衰を重ねた歴史のほうが長いせいか、独自の文化、風習というものがかなり守られています。 ほんとに、同じ国か?というぐらい(笑) 日本も、昔はこうだったのかもしれませんが、交通や情報システムが発達した今、だんだん薄まって、平均化されつつあるような気がします。
僕は、イタリアでの修行経験がないので、なかなかイタリアらしさを表現するのが大変で、いろいろな料理書を紐解き、そのレシピにそって作って見たり、その料理の起源を調べたりしたこともあります。 そうやっていくうちに、ここは日本だし、イタリアで実際に修行したわけでもないのだから、伝統的なイタリア料理をなぞった料理を作らなくてもいいのではないのではないか、あるいはできないのではないかと考えるようになりました。
あるフランスの有名なシェフが「フランス人以外の人がフランス料理をつくるのは難しい、フランスのエスプリを持っていないからね」となにかの本のインタビューで言っていたのですが、この部分だけだとすごい高慢な言葉に聞こえるかもしれませんが、このエスプリという言葉の持つ深い意味の話が続けて話されており、確かにその通りだなと感じさせられました。長くなるし、ニュアンスがうまく説明できそうにないので、ここには、書きませんが・・・
そうやって、開放されて料理を作っているつもりでも、面白いことにだいたい調べると、似たような料理が伝統的なイタリア料理にあります。なんだか、お釈迦様の手の上で逃げ回っている孫悟空みたいです。なかなか、越えられない。
セレーノでは日替わりで旬の素材をつかった僕の考えるイタリア料理をだしてます。ま、一般に浸透しているイタリア料理とは、かなり違うらしく、よく何料理って聞かれますけど。いつか、お客様に理解していただけるようになって、もっともっと僕が料理がうまくなって、イタリア料理の看板を下ろして、「これは、セレーノの料理です」といえるようになりたいと夢見ています。ここ板橋の大山で・・・
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