いわき 小名浜へ
定休日の月曜日、セレーノの常連でもあり、アドバイザーでもある新宿の和食店のマスターKとうちのソムリエと三人で“福島県いわき市小名浜”に出かけてまいりました。
もちろん、目的は食材探しです。 決して飲むことではありません! まあ、結局飲むんですが・・・・
上野からスーパーひたちで泉へ。 もちろん駅弁は必須です。 汽車での旅行には欠かせないですよね。 それだけで幸せです。 あれ、今は汽車なんて言わないんでしたっけ?
降り立つと、結構ローカルな駅です。 日頃の行いの良さか、天気も良く、思ったより暖かい。 マスターと合流して、いざ出陣!
小名浜の“ららみゅう”というところにやってまいりました。 市場も近くにあるということだったんですが、うーん、ここは観光客向け。
ま、しかし、マスターのお目当てのメヒカリありました。 それも干物です。 東京じゃ生は見かけるけど、干物は見たことありません。 築地だと、愛知産とかが多いんですが、同じメヒカリでも福島のほうとは種類違うみたいです。 すこし、小さめでほっそりした感じです。 (マルメアオという種類だそうです。ちなみに銚子以南は、アオメエソ)
こんな感じ。 店先にそれぞれ干してます。 うーん、ワタ取らないで干すんですね、ちょっとびっくり! 棒に刺してるのじっとみてると、目刺しじゃなくて、かまの付け根から、えらの方へひっかけるように干すんですね~ 職人芸! どんどん棒に数珠繋ぎになってます。
僕はふらふらとあちこちいって、触ったり試食したりしてましたが、マスターはさっそくお仕事、交渉開始です。 店のひと捕まえて、質問攻めです。 その間、名物のウニ焼きを・・・ ホッキの殻にウニをつめて焼くんですが、500円という値段だからか、期待はずれ。 焼きウニとか蒸しウニっていいやつ使うとおいしいのに。
市場のほうにもお店が出てるらしいいんで、場所聞いていってみることにしました。 そこの信号右に曲がってすぐということです。 うーんでも、見えません。 田舎のひとのすぐってどんだけ~ はるか遠くに見えます。
ららみゅうのほうでマスターが繋ぎをとった魚屋の本店もこちらにありました。 さかなも面白いのあっていい感じ。 まつかわなんかもあります。
ぼくが、あんこうの品定めをしている横で、マスターはまたまた、交渉開始! 普段、決して見れない仕事人の姿。 うわー、でもけっこうここのおやじさん気難しい感じ! あっちの支店の紹介で来てんのに、つっけんどん。
だれか、ほかに話できそうなひといないかなーなんて思って、僕はマスターが交渉してるのを横目にメヌケとかでっかい金目(完全に深海魚っぽい)とか、またふらふらと・・・ ドンコの干したのもある。
道路際にいろんなの干してます。 うわー、ちいさいホウボウも干してある。はじめて見ました。
そうこうしてたら、あれ、おじさんとマスターは完全に打ち解けてます。 さすが、交渉のプロ! いやー、勉強になりました。 僕なんか、完全にダメだと思ってたのに。 まあ、僕にはあんなうまくしゃべれないけど。
だって、最後にマスターがヤナギガレイの干したのおみやげに買って帰ろうとしたら、これはダメ!前のだから、新しいの送ってやるからって、買わせない。 周りに他にお客さんいるのに、眼中なし。 うーん、ここまで変わるんだって、感心しちゃいました。
そろそろお昼です。 なにがあってもご飯の時間はわすれません。 僕のメインはこちら。 鮟鱇鍋です。
いろいろ、調べてたらいわきのあたりだと、なかなかどぶ汁を食べさせるところはないみたいなんで、茨城に戻ります。(どぶ汁は、最初にアンキモを鍋で炒って、そこに野菜と鮟鱇の身を入れて、水を入れずに、野菜とアンコウの水分だけで煮るそうです。)
やってきました、大津港。
どぶ汁は、茨城の平潟が発祥の地らしいんですが、けっこう混んでて、いい店見つけるの難しいみたい。 となりの大津港が水揚げも多くて、いい店もあるということで、その中で評判のたかい“魚力”にやってきました。
すごい景色です。 お店が海に面してて、水平線が見えます。 最高のロケーション!
田舎のお店らしく、ちょっとなつかしいドライブイン風。 座敷には、月曜なのにけっこう人入ってます。 あらかじめ調べて、評判の良くなかった刺身はパスして、メヒカリと岩牡蠣とさっき買い損ねたヤナギガレイ、あともちろん鮟鱇鍋。 残念ながら、アンキモは予約で売り切れとのこと。
まずは、メヒカリのてんぷら。 おいしい! 身がホッコリしてて、思ったより上品な味! 愛知あたりのメヒカリは脂があっておいしいんですが、これと比べると、ちょっとくどい感じがします。 マスターがわざわざ探しに来たのも納得です。
岩牡蠣、夏が旬のはずなのに、おかしいなと思いながら注文してみたら・・ ただの牡蠣です。 普通です。
気を取り直して、ヤナギガレイ。 しっとりした身とおいしい子をもってて、一緒に食べるとなんとも言えません。 マスターも大絶賛です。
そして、メインの鮟鱇鍋! こちらのは、完全にどぶ汁ではなく、最初にアンキモをいって作ったペーストをつくっておいて、そこに、味噌とだしをくわえるオリジナルです。 調べたら、漁師料理のどぶ汁は、かなり濃い味付けらしく、薄味が好きなマスターはだめかもしれないんで、このお店にしました。
写真をとるのわすれてて、完食後の空の鍋です。 きれいさっぱり食べつくしました。 けっして、飲みすぎて忘れたわけではありません。 しゃべりすぎて忘れた? なにせ、マスターといると話題の尽きることありませんから・・・
いやー おいしい! 汁の味付けもさることながら、アンコウの身もブリブリしてて、皮のゼラチン質のところもおいしい。 スープをすった白菜さえも。
ちょっと、濃い目の味付けですが、あんこうの身の力強さも負けてません。 結構な量ありましたが、食べきって、締めのおじやへ。 ここは、専門家のマスターに任せて、食べるのに専念。 いやー、おいしいです。 ここまで、来たかいがありました。
鮟鱇鍋を堪能したあとは、電車の時間まで少しあったんで大津港の“ようそろー”というスポットへ。 観光客もおらず、お店は開店休業状態。 ま、でものんびりできました。
また、スーパーひたちで東京へ。 早起きしたソムリエは就寝中。 マスターとずっといろんなことについて話しながら帰りました。
いろんな魚を見て、お目当てのアンコウも食べて、ゆっくりマスターとも話せて、有意義な一日でした。 いろいろと勉強になりました。
また、機会をもうけて、いろいろ行ってみたいと思います。 いつも、休みの日疲れて寝てるだけだと、ちょっと・・・
いろんな刺激をうけて、ちょっとでもお店にそれが反映できたら。 ま、考えてやることじゃありませんけどね。 アンコウについてはいろいろアイデアが浮かんだんで、今度仕入れたら、なんかやってみようかな。
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