イタリア料理

ジェラート

 暑いですね~ やっぱ、夏はアイスクリーム!

 いやいやジェラートです。 セレーノは一応イタリアンだった。

 ジェラートとアイスクリームの違いは一般的には、空気の含有量や乳脂肪分が少ないのがジェラートです。 乳脂肪がなくて、フルーツのシャーベットで糖度が高いものもジェラートと呼ぶのでややこしいですが・・・

 あと、イタリアだと糖度が低くなるとソルベット、細かい氷の粒が感じられるようなものをグラニータと言います。

 グラニータはフラッペ(よくお祭りとかにあるやつ)を想像するとわかりやすいんですが、シチリアのやつは違うのもありました。 フローズン(これもお祭りにあるやつ)に近い感じのなめらかさ! シチリアで、トラックの屋台で売りに来てたレモンのグラニータは最高においしかったhappy01

 軽トラックの荷台の部分がジェラートのボックスに改造してあるんですが、ただの銀の蓋がならんでいるだけ、日本みたいにガラス越しに並んでるのを選ぶって言う感覚ではないです。

 そういえば、シチリアに面白いジェラートの食べ方があるの知ってますか?

 パンにはさんで食べるんです。 ブリオッシュ(日本のやつよりバサバサした感じ)を半分に切ったのに挟んで食べます。

 シチリアの市場で食べました。 間違って、ガイドさんに観光客は危ないから行ってはいけないって言われた市場に迷い込んで・・・

 ハエがブンブン飛んでるゆでた内臓を売ってるお店とか(それも大きなシェパードがその隣でくちゃくちゃ食べてるwobbly)、あんまり新鮮じゃない魚に水かけてきれいに見せてる魚屋とか、色とりどりの見慣れない野菜のならんでる八百屋とか・・ビクビクものだったけど楽しかった。

 ふと見上げると、アパートの上からかごがするすると紐につられて降りてきてたんで、なんだろうなって見ているとその下にはジェラート屋のトラックが! ジェラートをそのかごに入れるとするすると上のほうに上がっていきます。 まるで、昔の映画の世界。 アパートとアパートの間に紐が渡されてて洗濯物干してあるし。

 急いで追いかけて、ブリオッシュサンドのジェラートをゲット!

 なんかちょっと科学的な安っぽい味! これがシチリア庶民の味か? 日本も昔、アイスクリンってあったなとか思いながら。 これが本物のジェラート!って感動してました。

 もっと、高級なお店に行くとちゃんとフレッシュのフルーツからつくるジェラートもあるんですが。

 シチリアのジェラートに欠かせないのが、カッルーバ。 鞘ごと乾燥させた豆です。 日本だとイナゴマメというそうです。 甘味とあのねっとりとしたキメの細かさをだすために入れるそうです。 ちなみにセレーノのジェラートには入ってません。 食後ということも考慮して、あっさりとということで秘密の製法で作ってますsmile

 カッルーバはカラットの語源としても有名です。 何でも種子の重さが常に一定らしく、昔は重さを量るのに使われていたらしく、そこから来ているそうです。 5カラットのダイヤというと凄そうですが、5イナゴマメのダイヤというとたいしたことなさそう(笑)

 ジェラートの起源はいろいろあるみたいですが、シーザーの時代にはアルプスから氷を運ばせて、それに甘いワインや蜜なんかをかけて食べてたそうです。 家康も富士の氷穴から氷運ばせてたらしいので、昔は権力者のみに許される贅沢だったのかもしれません。

 アイスクリームみたいなものは、東方見聞録で有名なマルコポーロが、中国で乳を凍らせたものを食べて、ヴェネツィアに広まったという話もあります。

 ま、そんな話はさておき・・・

 セレーノでは、常時4~6種類のジェラートをご用意しております。

 定番は一番人気でもある蜂蜜のジェラート! お子様からお年寄りまで、皆さんに好評です。

 他に現在あるのは、香川産の白桃、イチジク、夕張メロン、ブルーベリーヨーグルトのジェラート、リモンチェッロ、コーヒーのグラニータです。

 フルーツはすべて旬のフレッシュフルーツから作っており、糖度とか見ないで、味見してつくっているので、ソルベットに近いものが多いかも。 

 ほとんどのレストランのジェラートはフルーツのピューレをつかって作ってる所が多いと思います。 フレッシュのフルーツでつくるとお金もかかるし、ぼやけた味になりやすいんで。 セレーノは長崎の青果仕入れ担当者がいるんで(母ですけど)、フレッシュのフルーツを使っています。

 基本は4種類の盛り合わせで、サービスで5種類になることもあります。

 種類を教えずにお出しして、あててもらうこともありますが、全問正解はほとんどありません。

 フルーツピューレとかリキュールとか使わずに淡い、あっさりした味だからかな?

 いままで一番多いのは、ヨーグルトのジェラートをチーズのジェラートと間違われる事です。

 確かに軽い酸味と乳脂肪のこくはよく似ています。

 ここまで書いてきたんでもちろんお判りだと思いますが、セレーノのジェラートは自家製です。 小さなジェラートマシーンで作ってます。 ( 小さいですが、調理場にある道具類で一番高いものです、正直買うの悩んだんですけど )

 レストランとして当たり前なのですが、よくランチにいらっしゃるお客様に聞かれて、“自家製です”とお答えすると妙に感心されてしまうこと多くて・・・ もしかして、売ってるやつだって勘違いしてるお客様もいらっしゃるんじゃないかと思ってbearing  ケーキなんかも自家製だというとびっくりされることもあって、なんだか逆にはずかしい感じにこっちがなってしまいます。

 ぜひ、食後にはセレーノのジェラートをお試しくださいsign01

 

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今日の料理: 香川産 白桃のコンポート 紅茶のジュレ添え

 桃っておいしいですよね。 一番好きな果物かも。 

 この前、うちのソムリエが「桃って幸せな香りがするよね」って言ってましたけど、本当にいい香りです。

 なにもしないでもおいしいんで、そのままお出ししたいところですが、ちょっとだけ一工夫! 余計なことをって声が聞こえてきそう・・・

 イタリアでは暑くなると、アイスピーチティーがポピュラーです。 それをイメージして!

 コンポートといっておりますが、そのままでも食べれる桃なんで、むいてジュニパーベリーの香りをうつしたシロップをかけて、そのまますぐ冷やします。 なるたけフレッシュ感を残して。

 グラスにもって、紅茶のジュレを添えて。 横に桃のソルベットを添えます。

 桃のおいしさを少しでも表現できたかな。

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イタリア料理とは Part3

 セレーノでは、お料理はお客様にテーブルで取り分けていただくスタイルでお出ししてます。 

 大皿料理というわけではありません。 常連のお客様にはよく量が多すぎるとお叱りを受けますがcoldsweats01

 今のセレーノのアラカルトで取り分けてお召し上がりいただくというスタイルは以前よくお邪魔させていただいていたビストロSのやり方をそのまま真似しました。

 色々なものを少しづつというお客様の嗜好と厨房の規模、人員などを考えてこのようなスタイルになりました。

 本当にマンションのキッチンぐらいの狭い厨房なんで、盛り付けるとき皿を並べるスペースが狭いんです。 自分の基本設計が災いしてるのですが・・・

 アラカルトで同時に出すためのスペースの確保もなかなかできませんし。

 前にも書いたのですが、この取り分けというスタイルは実はイタリア料理としては邪道です。 一人一皿が基本ですから。

 もちろん、家庭では大皿で出して取り分けるというのが多いみたいですが、レストランではしません。 リストランテでもトラットリアでも。

 お皿を交換して食べるのさえマナー違反ですから。

 正統ではないですが、今のセレーノにはこのスタイルがあっているように思えます。

 セレーノはもともと僕がお客様に食べていただきたい料理とそれにあわせたワインのお店というのがコンセプトですから。 (なんだか、押し付けがましい料理が出てきそうbleah)

 どちらかというと、コースしかないお店にいた期間のほうが長いのですが、そこで感じたことはなかなかコースというのは難しいということです。

 お客様の食べる量とスピードを見極めながら出さないと、終盤、食べ疲れてしまいメインであるはずのセコンドが食べれなくなってしまいます。

 少食のお客様が最後まで楽しんで食べていただけるコースを考えるとなると、最近のレストランに多い最初から最後まで前菜みたいな料理が続いて、抑揚のない印象に残らないコースになりがちです。

 やはり、コックとして痛いのはコースだと作れる料理が限られてくるということです。

 皿数を出すためにはやはり仕込み系の料理が多くなりますし、一皿のポーションも限られます。

 魚料理も一匹丸ごとのほうがおいしいものもありますし、肉もやはりある程度大きなかたまりで焼いたほうがおいしいし。

 説明するのはちょっと難しいのですが、料理によっては一口ではなくて、ある程度の量を食べたほうがおいしいものもあるんです。

 とくにイタリアの郷土料理なんかはそうです。 素朴な味でそれほどインパクトのあるものばかりじゃないんで。

 一口の料理だとやはり盛り付けをキレイにして、眼で楽しませ、味付けも一口で満足できるようなインパクトのあるものでないといけません。

 どちらかというと素朴なちょっと田舎くさいような料理のほうが得意なんで、セレーノはこうなりました。

 幸いほとんどのお客様にはこのスタイルはご好評をいただいております。 お客様の手をわずわらせるやり方なので大変心苦しいのですが・・・

 ご家族やカップル、仲のいい友人同士といった親密な間柄でないとなかなかむずかしいし、人数の多いパーティなんかだと誰かが取り分け係になってしまうのが難点です。

 いいところも、わるいところもありますが、今のセレーノにはこれがベストのやり方だと信じてます。

 もし、ご意見、ご要望、アドバイスなどありましたら、ご来店の際、お聞かせください。

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今日の料理: 駿河湾産 桜海老のペペロンチーノ仕立てスパゲッティ

 桜海老の季節です。 ということで、定番のこのパスタ。 アッリオオリオのところに桜海老が入っているだけというシンプルなパスタ。

 こつは、新鮮な桜海老をたっぷり入れることと、強火でよく炒めること、これだけ。

 唐辛子は軽さというか、キレをだすために入れます。

 いつか、とれたての生きてるようなやつでこれ作ってみたいな~

 海の上じゃないと無理か・・・(笑)

 

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イタリア料理とは  Part2

 「ベースを見失ったアレンジは思いつきでしかない」

 僕が最初にイタリア料理を教えていただいた方の言葉です。 メニューを考えるとき、いつもこの言葉が心に浮かびます。

 いま、セレーノでやっている料理の基本的なベースの部分は、10年以上前にこのシェフに習った(たたきこまれた)料理です。 厳しかったけど、料理に関しては天才的な凄い人でした。

 料理学校にもいかず、包丁もろくににぎれない状態でこの世界に飛び込んで、がむしゃらな毎日。

 入ってすぐに上の人がやめ、シェフと二人きりになり、できなくともやらざるを得ない状況に、 毎日小突かれながらやってました。

 今でもそのお店のあった駅に行くと、条件反射的に胃が痛くなります・・・crying

 しかし、そこで習ったことが財産となって、いまに生かされてます。 セレーノでもたまにその頃のままの料理をメニューに載せることもあります。 自分に対する確認の意味も込めて。

今日の料理; 林檎 (王林)のタルト仕立て

 タルト仕立てと書いてありますが、タルト生地は使ってません。 偽装?いや、形が似てるんで。

 林檎ってもちろん生でもおいしいんですが、じっくり火をいれてやると格段においしさがアップします。 火を入れるのは、紅玉とか、ちょっと酸味のあるひきしまった身質の林檎がむいてるんです。 でも、このやりかただと、よくある林檎でも、やわらかい味ですがおいしい。

 林檎は薄切りにして、型に入れて、時々パームシュガーをかけながら、重ねます。最終的に焼きあがると3分の1ぐらいになっちゃうんでそれを計算して。あとは、低温のオーブンで3時間くらい。

 冷えたらそのままでも切れます。見た目、タルトやケーキみたいに。 やさしい味です。 攻撃的な料理が続いたあとはこれくらいのほうが(笑)

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イタリア料理とは?

 なんだか、難しそうなお題ですが・・・

 “イタリア料理とは?” いつも、僕が仕事をしていく上でのしかかってくる問題です。

 イメージ的には、いつも目の前に見えていて、遠くにある絶対登れないような険しい山みたいなものかな。

 この仕事をはじめてもうすぐ14年。 長いような、短いような。

 このまえ読んでた本の中でフレンチの大御所の方が、フランス人は生まれてきてからずっとフランス料理を食べてきてるわけだから、それと比べると日本のコックは15年分ひいて考えなきゃならないというお話がありました。 そう考えると僕なんてまだイタリア人のコックと比べるとマイナス!

 よくお客様に聞かれるのですが、僕にはイタリアでの修行経験がありません。 日本の老舗のイタリア料理店といわれるところで修行しています。 僕らの年代ぐらいのイタリア料理のコックはほとんど現地での修行をしているのに、なぜ?って聞かれるとむずかしいです。 

 最初に料理を習った方が本人はイタリアで修行なさってるにもかかわらず否定的だったとか、この仕事を始めるのが人より遅かったからとか、そういう話があるときいつもタイミングが悪かったとか、単に語学が苦手とか(笑)

 なんとなく行きそびれて、そのうち行く意味そのものが自分のなかでわからなくなってしまったというのが実情です。 

 イタリア料理の世界では、向こうで修行していない人を見つけるのが難しいぐらい現地修行はポピュラーです。 僕も料理を教えていただいた方や一緒に働いてた仲間は多かれ少なかれイタリアで働いた経験がある人がほとんどです。

 でも、実際に一緒に働いたり、そういう方のレストランにいって思うのは、“イタリア料理とは?”という疑問符のついた言葉です。

 たまに現地にいった人でしか出せない味というものに当たることもあるのですが。 それが、僕ら日本人にとっておいしいかどうかは別として、俄然としてそういうものはあります。

 さいわい、僕の料理もイタリア人やイタリアによくいかれるお客様なんかに「イタリアの味がする」と言って貰えることもあるのですが。 それは、たぶん基本的な料理の作り方が最初に教わったお店のそれを踏襲しているからだと思います。

 今、ここ板橋の大山のセレーノでは、イタリア料理といって銘打ってます。

 お店の分類としてはそうなりますが、現実には“僕の料理”としか言いようがありません。 本当はお店出すときイタリア料理の看板は外そうかととも思ったのですが、あまりに不親切だし、変だという意見も多く、止めにしました。

 “僕の料理”といっても、いままで修業してきたのはイタリア料理ですし、基本からそう外れたこともやってませんし、ましてや日本の調味料をつかうこともありません。 やっぱり、イタリア料理なのかな?

 あまり長くなるといけないんで、続きはまた次回! (ソムリエにいつもブログなのに長すぎると怒られてるんで・・・)

 この場をかりましてお礼を。
051 一周年のお祝いで大きなお花をいただきました。 D社長様ありがとうございます。 セレーノ開店のときからずっとお世話になりっぱなしで、申し訳ありません。 気を引き締めなおして、より一層精進して参りますので、これからもよろしくお願いします。 でもそれにしても、セレーノには立派すぎるお花を有難うございます。

今日の料理:
スモークした千葉産 天然鰤のカルパッチョ仕立て マリネした新玉ねぎのピュレ添え                      

 あまり、魚のカルパッチョはやらないセレーノですが今日はこれ。 脂ののった鰤の香りが僕はどうも苦手なんでスモークしてやって、酸味をきかせた生の新玉ねぎのピュレでさっぱりと。 天然の鰤はどうにも仕入れが高すぎて、前菜としては高めの値段になってしまいました。 すいません。

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寒くなってきましたね~

 少しずつですが、だんだんと寒くなってきました。 お鍋の季節ですね! ぼくは、やっぱり、“水炊き”が一番好きです。 あと、“おでん”もいいですよねー 博多風にすじ入りのやつ。 肉のすじです、東京にきて、はじめて、練り物のすじ知りました。 あと、ちくわぶとかも九州じゃ見なかったな~ あ、こっちには、げんこつとかもないですね。

 でも、忘れかけてましたが、うちは、イタリアンレストランです。 鍋だすわけにも、いかないわけで、残念!(笑)

 イタリアで、鍋に近いものといえば、まず、思い浮かぶのは、ピエモンテなんかで有名な“ボッリート・ミスト”です。 フランスの“ポトフ”に近いですが、専門のレストランもあって、保温性のワゴンでサービスされる豪華なものもあります。
 数種類の肉を一緒に煮込んで、三種類ぐらいのソースで食べます。 野菜やソーセージもありますが、民族性の違いでしょうか、ほとんど肉です。 肉のおでんですね! それ自体の味は、肉から出るだしだけですから、香草のソース、ピーマンとトマトのピュレのソース、マスタード風味のシロップづけの果物のソース(?)なんかで食べます。 うちの店でも、やりたいな~ でも、肉の種類は、絞んないとただでさえ、量多すぎとよく言われるんで・・・ あ、昨日も、常連のお客様に「多すぎるよ~、自分を基準にすんなよ~」と言われてしまいました。

 あと、鍋に近いのは、やっぱり、イタリアの海辺の街ではどこでも見られる“ズッパ・ディ・ペッシェ”ですね。 名前や作り方も街や地方によってそれぞれぜんぜん違いますが。 ブロデット、ブッリーダ、カッチュッコ、カッソラ、いろいろあります。 赤ワインで煮込むものもあるんですよ! 基本はやっぱり、その海でとれた小魚を煮込んだものですが、フランスの“ブイヤベース”みたいに入っているものが、豪華なやつもあります。 Cacciuccoなんかは、綴りにCが五つ入っているので、かならず、魚介類を5種類いれなければならない、なんて説もあります。 ズッパ・ディ・ペッシェも、そのうち、メニューに登場予定です。 こう、ご期待!

 鍋とは、違うんですが、個人的に好きなのは、“ミネストローネ”です。 なんだスープか、とおっしゃるかもしれませんが、イタリアの田舎のものだと、スープは、あまりなく、具沢山で野菜の煮込みといった感じで、“がめ煮”みたい。 お客様の人気はないんですが、僕が好きなんで、明日からメニューに載ります。 食べていただけるとうれしいのですが・・・

 寒さにつれて、冬のメニューにすこしずつ変わっていきます。 僕の場合、一年中ほとんど厨房の中なんで、季節の移り変わりは、気温の変化とかより、メニューの変化で感じます。 たまに、ちょっとずれて、お客様に催促をうけて、「あーもうそういう季節か~」なんてときもありますけど。

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ドルチェ・ヴィータ

 ドルチェとは、デザートのことです。「甘い」という意味なので、甘ければデザートでなくともなんでもドルチェなんですが・・・ (ちなみに今日の題名は、「甘い生活」、意味深な感じではなく、デザート作りに追われる僕の毎日のこと)
 セレーノでは、ドルチェはいつもだいたい3種しかご用意しておりません。 ワインを売りとしたトラットリアというお店の性質上、なかなかデザートまでたどり着けないのではと考え、定番2種に、もう1種類という構成にしました。(デザートが苦手、という噂も・・・)
 定番の一つは、濃厚なチョコレートケーキです。 青山でシェフをやっていた時に考えて、かれこれ8年ぐらい作っているデザートです。 作り方は簡単なのですが、ちょっと変わったオリジナルのつくりかたです。(ヒントは、小麦粉は入ってません。) ケーキというよりもチョコそのものを食べているようで、チョコ好きの方には堪らないと思います。 中にいれるリキュールを変えたり、ナッツやイチジクを入れたり、多少の変化はありますが定番としていつもおいてあります。
 もう一つの定番は、ジェラートです。 シチリアで食べたジェラートやグラニータを思い浮かべながら、食後にあうようあっさりと軽めに作ってあります。 牛乳、ヨーグルト、コーヒー、蜂蜜、季節の果物など、4~5種類を盛り合わせにして出しております。 一番人気は、蜂蜜です。 特に、お子さんには絶大な支持を誇ります。
008(写真は、チョコレートケーキ、ジェラート、モンテビアンコの盛り合わせ)
 食後にデザートというこの欧米の風習は、日本人にはちょっと理解しがたいかもしれません。 コース料理の流れとしてはとらえられていても、なかなか感覚的には・・・
 でも、やっぱりイタリア料理の最後は、甘いもので締めくくるというのは、自然の流れなんです。 基本的にイタリア料理は、砂糖を料理に使うことはほとんどありません。(例外ももちろんありますけれども) 日本料理や、中華料理はけっこうなにかしら砂糖を(もしくは味醂とか)使うこと多いですよね。
 僕は、こういう仕事なので、一週間ほとんどイタリア料理しか食べないこともあるので気付いたんですけれど、やっぱりずっと、イタリア料理だと甘いものを体が欲するんです。 皆さんも一度試すとおもしろいですよ~ そして、それに慣れると最後になにかしら甘いものを食べたくなります。 お腹いっぱいなら、砂糖をたっぷり入れたエスプレッソとか。 ダイエットの敵ですねー
 セレーノは、ノムリエのお店なんでデザートには、食後酒をあわせていただくのも提案しております。 定番のチョコレートケーキには、自家製のカフェチェッロとか。 あとこれは、あるお客様がいつも注文なさっているのをみて、なるほどと感じ入ったのが、シングルモルト!(それもうちのチョコレートケーキは濃いので、ラフロイグとか癖のあるもの) 試してみると驚くほどの相性の良さです。
 ヴィンサント、サンブーカ、ノチェッロ、杏の香りのグラッパなどの食後酒とデザートと合わせてみるのもなかなか楽しいですよ。
 今日は、グレープフルーツのパンナコッタとそのジュレをつくりました。 さっそく常連のお客様に食べていただいて、「さっぱりして食後にいいですね」と好感触で、ほっと胸を撫で下ろしました。 (やっぱり、ドルチェつくるの苦手?) 

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秋の長雨

 今日もちょっと雨でした。秋の長雨でしょうか?  日本には、その季節ごとに気候の移り変わりを表す言葉があって、ずっと昔の日本人もこの曇り空を眺めていたんだなと思うとなんだか感慨深いものがあります。
 料理もおなじです。 すこしずつ、変わっていくけれども昔から受け継がれてきた文化です。 特に、イタリア料理では地方の独自性や伝統が重視されます。
 イタリアは、古い国ですが、ひとつの国家としてより、地方地方がひとつの王国として栄枯盛衰を重ねた歴史のほうが長いせいか、独自の文化、風習というものがかなり守られています。 ほんとに、同じ国か?というぐらい(笑) 日本も、昔はこうだったのかもしれませんが、交通や情報システムが発達した今、だんだん薄まって、平均化されつつあるような気がします。
 僕は、イタリアでの修行経験がないので、なかなかイタリアらしさを表現するのが大変で、いろいろな料理書を紐解き、そのレシピにそって作って見たり、その料理の起源を調べたりしたこともあります。 そうやっていくうちに、ここは日本だし、イタリアで実際に修行したわけでもないのだから、伝統的なイタリア料理をなぞった料理を作らなくてもいいのではないのではないか、あるいはできないのではないかと考えるようになりました。
 あるフランスの有名なシェフが「フランス人以外の人がフランス料理をつくるのは難しい、フランスのエスプリを持っていないからね」となにかの本のインタビューで言っていたのですが、この部分だけだとすごい高慢な言葉に聞こえるかもしれませんが、このエスプリという言葉の持つ深い意味の話が続けて話されており、確かにその通りだなと感じさせられました。長くなるし、ニュアンスがうまく説明できそうにないので、ここには、書きませんが・・・ 
 そうやって、開放されて料理を作っているつもりでも、面白いことにだいたい調べると、似たような料理が伝統的なイタリア料理にあります。なんだか、お釈迦様の手の上で逃げ回っている孫悟空みたいです。なかなか、越えられない。
 セレーノでは日替わりで旬の素材をつかった僕の考えるイタリア料理をだしてます。ま、一般に浸透しているイタリア料理とは、かなり違うらしく、よく何料理って聞かれますけど。いつか、お客様に理解していただけるようになって、もっともっと僕が料理がうまくなって、イタリア料理の看板を下ろして、「これは、セレーノの料理です」といえるようになりたいと夢見ています。ここ板橋の大山で・・・

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イタリアン=パスタ、ピザ

 イタリア料理は、日本で定着してきて、ものすごいポピュラーな存在になってます。僕の子供のころはまだ、そんなんじゃなく、やっとナポリタンか、ミートソースって感じだったのに・・・  あ、年がばれちゃいますね(笑)
 皆さん、お詳しいですし、イタリアに行かれる方も多いです。都内のイタリアンレストランも数え切れないほど、毎年どんどん増えてます。
 でも、いまだに、やっぱりイタリアン=パスタ、ピザというイメージをお持ちの方が多いのも事実です。ピザはないのを説明するとイタリアンなのになんでって言われたり、置かなきゃだめだよってお客様もいらっしゃいます。
 実は、僕は10年以上イタリアンレストランで修行していますが、ピッツァは作ったことも、習ったこともないんです。一部の例外をのぞいて、イタリアでは、コックとピッツアを作る人(ピッツァイオーロ)はまったく、別の仕事なのです。そこまで、手が回りませんでした。(ちなみに僕が使ってるcuocoはコックのイタリア語です。)003
 セレーノでは、申し訳ありませんが、ピッツァはお出ししてません。大山には幸いピッツエリアもありますし・・・
 その代わりといっては何ですが、手打ちパスタも常に2~3種用意してますし、セコンド(メインディッシュ)も4~5種あります。ぜひ、ご賞味ください。 イタリア料理がもっともっと、楽しくなると思います。
(写真は、インカの目覚め〈ジャガイモ〉のニョッキ クァットロ フォルマッジョです) 

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