手打ちパスタ Part3
今日のパスタは、カサレッチです。 大山のセレーノではこう呼んでます。 「自家製」という意味です。両手の手のひらでこすり合わせるようにしてつくります。
たぶん、イタリアの正式名称ではないです。 ナポリで修行経験のあるシェフのかたに教わったパスタです。 そのナポリのリストランテでは、ニョッキという名称でだしていたそうです。
皆さん、ニョッキときいて何が浮かびますか? もちろん、じゃが芋のニョッキですよねー。以前そのシェフと一緒に働いていたお店では、ニョッキと呼んでて、よくお客様から「硬い」とか、「頼んだものとは違う」とかクレームがきました。
そこは、ナポリ料理が売りのピッツエリア&トラットリアだったんで、こちらが、ナポリのニョッキですという説明をしてたんですが、ま、ナポリにも普通のじゃが芋のニョッキもあるし、セレーノは、芋系のニョッキは定番なので・・・
そこで、南イタリアの料理の本で紹介されてたカサレッチという名にしました。 もしかして、「このパスタはなんて名前?」って聞かれて、「自家製だよ!」 って答えたのが間違って名前になってたりして。 うーん。
リグーリアのトロフィエに似ています。 トロフィエのほうがちょっと小さくて、もっとねじれてます。 食感は、歯ごたえがあって、モチモチしてます。 濃いソース、チーズ系や詰めたトマトソース、ラグー系なんかがあいます。
話をもどして、なんでニョッキというのかというと、歴史的背景があって、もともと小麦粉をねった短いパスタはニョッキと呼んでたみたいです。 アメリカが発見されてじゃが芋がヨーロッパにもたらされるまでは、じゃがいもなんてなかったんで。 今でも、サルデーニャなんかにも小麦粉でつくるニョッキありますし、北イタリアにもチーズやパン粉でつくる団子みたいなニョッキなんかもあります。
そう考えると、アメリカ発見て、イタリア料理にすごい影響与えてますね。 トマトもじゃが芋もアメリカからヨーロッパにもたらされたものですから。 トマトのないイタリア料理なんて・・・・
ま、北イタリアではあんまり使わないですが。 有名なオッソブーコなんかもトマトをいれない伝統的なリチェッタなんかもあります。
このパスタをつくってると、昔いた店を思い出します。 70席くらいある結構大きい店で、ものすごい忙しさで大変でした。 パスタ場にもランチの時は三人いて、よくこのパスタを三人並んで作ったものです。 僕が作ると他の人のより大きくて、よく違うって言われてました(笑)
セレーノでは、たぶん大きくなってます。 それも個性ということで勘弁してください。 噛み応えが大きいほうがあるんで。 決して、手抜きではありませんよ~。
もちろん、普通のニョッキもやってます。じゃが芋じゃない芋のこともありますが。 今回は、海老芋です。 常連のお客様が海老芋お好きだおっしゃってたんで。 里芋系のニョッキはおいしいんですが、粉の配合を減らすべく研究中です。
セレーノにいらしたときは、ぜひ、生パスタに挑戦してください。 板橋区大山から変わったパスタを発信しております。
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